―九つの会話劇場―
👑 傲慢 💤 怠惰 🔥 憤怒 🧿 嫉妬 
💎 強欲 💋 色欲 🍽️ 暴食 🌑 憂鬱 🎤 虚栄

0018 おい、聞こえたか

 
どれくらい意味の無い疎通をした事か…… 「勝手に!!ひきこもってないで出て来い怠惰ぁ!!」 「……後は私の!!苦労も知れ!!この!!呆気者がぁ!!」 掴んで居た身体を思い切り 地面に叩きつけた まあそれ相応に、腹が立っていたし 加減も、出来なかった気はするが 「…………ぃっ……た…………」 「そうだ!!痛いだろ?!それ以上に」 「もっと傲慢は痛いんだよ!!それ!!分かるか?!」 ー少し揺らぐ 「……………………ごう、ま……ん…?」 「怠惰が居なかったら彼奴はどうなる?!」 「……………………ぼく……は……?」 確かに、いま、見えた 「怠惰の事を待っているんだ!!傲慢が!!」 「…………貴様は…!!引っ込んでいろ!!」 「………………ぇ?」 思い切りくれてやった所で ようやく何時もの呆けた顔が見えた 「…………怠惰……お前なぁ…………」 「何勝手に拗ねて引き篭ってるんだ!!馬鹿者がぁ!!」 さっきとは違う意味で 強めに頬を叩いた 「…………え?……なに…………痛…………」 「あぁあー!!疲れたなぁ!!お前の所為だからなぁ?!」 ……ようやく閉鎖を解除出来た 今までこんな大規模でやった事はないし ここまで疲れるとは思わなかったが だが、まあ…… いま目の前に馬鹿が独り居るのが 逆にまた滑稽にも見える 「………………あー……」 「……お前……引き篭るのは部屋だけにしろよ?!」 「………………傲慢、が……」 ベタっと地面に座り込む なかなかに、もう、限界だ 「分かっただろ?!聞こえただろ?!」 「傲慢は何がどうあれ怠惰が居ないと駄目なんだ!!」 「………………………うん…」 怠惰も続いて座り込む 「………………痛いん、だけどさ……」 「自業自得だろ?!馬鹿が!!」 ーーーー 「………………ん?」 「え?!何?!なんかあった?!」 憤怒がよく分からない質問をして来る 「………………怠惰だ」 「何それ?!分かんの?!」 え?分かると思うのだけど 確かにいま怠惰が帰って来た 「憤怒は分からないのかァ?!」 「分かる訳ねーだろ?!」 何時もの感覚だ、怠惰が居る感覚 私にしか分からなかったらしい……けど 「……………ようやく落ち着いたのだ……」 ーーーー 身体は滅茶苦茶痛いし、 暴食は怒りながら座り込んでるし、 何だか、ひどく面倒臭い様な空気だ…… でも、 「あぁ、早く会いたい…………」 「私はしばらく休む!!お前は勝手に出て行け!!」 「…………えぇー………?」 「大概貴様の所為なのは覚えておけよ?!」 知らない間に 罪を着せられた………… だけど、何故か 気分は悪くは無くて 「…………………じゃあ…出てく………」 「あー!!そうしろ!!」 ちょっと歩くだけでも痛いし 何があったのかも よく分からないし…… でも、会いたいと言う気持ちだけは確かで 何時もの場所、何時もの部屋 そこで出た言葉は何故か 「ただいま」 だった。

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