003:話を聞いて欲しくてって話
暴食「お前何かあると私の所に来るなぁ?!」
憂鬱「唯一話がまともに通じる相手だからな」
暴食「まあ確かに彼奴等は話通じんな!!」
憂鬱「そう言う訳だ」
暴食「で?今回は何だ」
憂鬱「俺は、思い出した」
暴食「人の頃の記憶か?」
憂鬱「そうなる」
暴食「悩む過去だったか?」
憂鬱「あぁ、凄く」
暴食「私は聞く位しか出来んがなぁ」
憂鬱「それでも良い」
暴食「それなら話してみろ」
憂鬱「俺は虚栄……慎二の叔父だった」
暴食「それはまた」
憂鬱「妹が投げて押し付けて来たのが慎二だ」
暴食「身勝手な奴は何処にでもいるな」
憂鬱「幸せだったんだよ」
暴食「だった、か…」
憂鬱「俺は音楽で、ピアノで生きて居た」
暴食「意外だな」
憂鬱「慎二は感化されて音楽の道に来てな」
暴食「だから彼奴は歌が上手いしあの能力なのか」
憂鬱「……それを、妹がな、奪って行ったんだ」
暴食「……身勝手な奴はとことん身勝手、だな」
憂鬱「あぁ、俺は生きる意味を失くした」
暴食「接触も出来なかったのか」
憂鬱「何一つも」
暴食「そうか」
憂鬱「慎二の居ない世界に俺の意味は失かった」
暴食「……それでとんだか」
憂鬱「そうなる」
暴食「生きる意味を失ったら、そうも、なるな」
憂鬱「そこまでは、まだ良いんだ」
暴食「そうだよな虚栄が今居ると言う事はな」
憂鬱「……慎二、追いかけて来やがった」
暴食「虚栄もお前が大事だったんだな」
憂鬱「俺は……慎二の未来を奪ったんだ」
暴食「そうとも言えるか……それは否定も出来ないな」
憂鬱「…………どうしたら、良いんだ」
暴食「これからか」
憂鬱「そう、だな……これから」
暴食「案外普通にしてれば良い」
憂鬱「普通に?」
暴食「虚栄が思い出したりする迄は、な」
憂鬱「……そうか」
暴食「いきなり思い出したと言っても相手は知らんからな」
憂鬱「確かに」
暴食「あまり、変に考え過ぎるなよ」
憂鬱「あぁ」
暴食「また何かあったら来いよ?」
憂鬱「あぁ、分かった……助かる」
暴食「そうなら良かった」
憂鬱「……じゃあな」
暴食「おぉ、じゃあな」